2010年9月22日水曜日

File: 0019「禁断の…」




















今日のチョイスはジミヘンです。
この2枚組のレコードは発売当時(UKとUSAが1968年8月、日本は1969年3月)
アメリカではビルボードのトップに輝いています。
1968年といえば、8月にクリームの WHEELS OF FIRE (クリームの素晴らし
き世界)、11月にビートルズの THE BEATLES (ホワイト・アルバム)と、
いずれも2枚組で歴史的に重要なアルバムが発売された年でもありました。

3作目になるこのアルバムは前2作の成功もあってか勢いを増していたジミと
途中で降板したプロデューサー(チャス・チャンドラー)やレコード会社と
の間でいろいろともんちゃくがあったようです。

ジミ自身が初めてプロデュースをすることになった本作は、いろいろなゲスト・
ミュージシャンを招いてレコーディングされたり、これまでのアルバムに比べると、
音楽の振幅が広がったというか、なんでもありの感じがして、ジミの多彩な世界が
表現されています。悪く言えば統一感がなくビートルズで例えるならば、
「ホワイト・アルバム」に似ています。

そしてジャケット…
これは、オリジナル英国盤のジャケットで、ジミが指示していた内容が無視され、
勝手にこのヌード・ジャケットになったものだそうです。

ELECTRIC LADYLANDに限らずジミのアルバムは何度もリマスターされて
その度にジャケや内容(曲順など)が変わるのでファンは大変です。
つなぎ合わせのコンピなんかもいまだに際限なく出るし…
もういいでしょう。

現在発売されている最新のELECTRIC LADYLANDの
CDは↓これです(たぶん)。
















それにしても、様々な人種の女性がヌードでくつろぐこのジャケット、
発禁になったとかならないとか。
まぁ、なにはともあれ、ジミヘンの代表作と言われるこのELECTRIC LADYLANDは
音楽好きならコレクションにかかせない一枚ではないでしょか。
個人的には2作目の「AXIS:BOLD AS LOVE」が一番好きです。

かっこよすぎるジミヘンの映像
カラダとギターが完全に同化してます。
そしてこの「Purple Haze」に触発されて描いたイラストがこれ